こんにちは、マンション管理士・税理士の深谷高史(ふかやたかし)です。
今回のテーマは消防設備士って何ですか?です。
前回のテーマ消防法って何ですか?の続編です。
消防設備士とは
消防設備士とは、消防用設備等の工事整備等を行うことができる国家資格です。
一般財団法人 消防試験研究センターという機関が消防設備士試験を行っています。
マンションの消防用設備等には消火器、スプリンクラー設備等多くの種類のものがあり、その工事・整備・点検を行う有資格者が消防設備士です。
消防設備士資格の種類
消防設備士資格には甲種と乙種の種別があります。
甲種は工事・整備・点検ができます。
乙種は整備・点検ができますが、工事ができません。
工事・整備・点検ができる消防用設備等の種類は免状の種類によって異なります。
免状の種類は特類・第1~6類があります。
例えばスプリンクラー設備は第1類、避難はしごは第5類、消火器は第6類などと分類されています。
初心者は乙種第6類(消火器の整備・点検)の試験からチャレンジするのが定番です。
乙種第6類の受験勉強
試験問題の科目別の内容は下記の通りです。
【筆記試験】
消防関係法令 10問
機械に関する基礎的知識 5問
消火器の構造・機能及び点検・整備 10問
【実技試験】
鑑別等 5問
おおむねの標準勉強時間は50時間くらいと言われています。
私が受験したとき、勉強期間は35日間、一日平均2時間勉強しました。
心配性な性格なので、標準よりも多めに計70時間くらい勉強しました。
参考書は一冊のみです。
『消防設備士第6類 2021年版』公論出版、2021年1月発行
勉強方法は、参考書の過去問題を繰り返し解いて、教科書的な部分も含めて何度も読み込みました。
過去問題を解く際には正答率を計算し、習熟度をチェックしました(写真参照)。
ミスが無くなるまで解いて、掲載されている過去問題はすべて理解しました。
そして全体的に何度も速読しました。
実力チェックのためにネット上にある予想問題を3回分解いて、書き込みを行い、何度も速読しました(写真参照)。
合否発表は試験日から1か月後でした。
消防設備士試験結果通知書のハガキが郵送されます。
自分の正答率が記載されていますが、筆記試験は96%、実技試験は60%でした。
筆記と実技それぞれ60%以上が合格基準なのでギリギリでしたね。
実技試験は「写真・イラスト・図面等による記述式」で出題され、苦手にしている受験生が多いとのこと。
筆記試験が充分得点できていても、実技試験の不出来で不合格になってしまう人は少なくありません。
まとめ
消防設備士とは、消防用設備等の工事整備等を行うことができる国家資格です。
初心者は乙種第6類(消火器の整備・点検)の試験からチャレンジするのがオーソドックスです。
乙種第6類の標準勉強時間は50時間くらいです。
消防設備士の業務を自ら行わなかったとしても、マンション管理に役立つ知識を得ることができます。
マンション管理組合の役員さんでご興味のある方はぜひ受験してみてください。
自分たちで日常点検を行う際に専門家としての目線から行うことができます。
最近の私事
私自身は消防設備士の業務を行う予定はありませんが、記念(?)として免状の交付申請をしました。
3年前に合格した危険物取扱者乙4も同時に申請したので、免状交付手数料や簡易書留郵便料で7,000円ほどかかりました。
けっこう高いですね。資格を活かしてガソリンスタンドでアルバイトできますよ(笑)
消防設備士乙種第6類、危険物取扱者乙種第4類の免状が届きました。
— 深谷高史(マンション管理士・税理士) (@hidamarimz) July 2, 2021
マンション管理組合では消防設備点検は業者に依頼することがほとんどだと思います。でも自主点検のために知識を持っておくのも有効ですね。
ぜひ試験にチャレンジしてみてください。 pic.twitter.com/cX9OHDGXph
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
2021.07.10 記